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愛知(あいち)県の入札制度総まとめ!入札手続きも徹底解説

愛知県に拠点を置く企業の中には、愛知県内の地方自治体とビジネスを始めたいと思っている方もいるのではないでしょうか。

とはいえ、自治体のビジネスでは「入札」という使い慣れない制度を理解して参入しなければなりません。

愛知県のホームページなどを見てもいまいち入札の概要がつかめない…と途方にくれる方もいるかもしれませんね。

そこで今回の記事では、愛知県の入札制度について概略を説明します。
入札参加資格や入札手続き、実際の入札案件についても解説するので参考にしてみてください。

愛知県の入札制度概要

愛知県の入札制度概要

まず愛知県の入札制度について、概要を説明します。

愛知県庁の入札は電子入札のみ

まず愛知県が発注する入札は電子入札のみという前提を抑えておきましょう。
紙での入札もありうるようですが、基本的にはすべて電子入札です。

愛知県の電子入札は「あいち電子調達共同システム(物品等)」のシステムを利用しています。

「あいち電子調達共同システム(物品等)」のシステムは愛知県内の市町村ほとんどが利用しており、愛知県庁の発注する入札以外にもほとんどの自治体入札で使われます。

ただ名古屋市は別の電子調達システムを利用しているため、あいち電子調達共同システム(物品等)では入札に参加できません。
参考:名古屋市 電子調達システム

また電子入札と名前がついていますが、すべてオンラインで完結するわけではなく、必要書類は別途郵送する必要がある点も注意しましょう。

愛知県の入札に参加するには入札参加資格が必要

愛知県の入札は誰でも参加できるわけではなく、資格が必要です。

すべての業種に共通の入札参加資格と、業種ごとに求められる入札参加資格があります。

詳しくは後述しますが、ごく簡単にかいつまんで説明すると、税金を滞納していないこと、暴力団員と関わりがないこと、営業の許可をきちんと受けていることなどの要件があります。

入札案件はどんなものがある?

官民連携が進む昨今では、入札案件はかなりバリエーションに富んでいます。

お役所仕事といって真っ先に思いつくのはおそらく工事や建築関係ではないかと思いますが、もちろんそうした案件もありますし、物品の発注、業務委託など案件は様々です。

近年の特徴として、民間からの提案や企画を募集するプロポーザル型の入札が増えている点があげられます。

例:「いいともあいちブランド力強化事業(小麦ブランド化)」の業務委託先を募集します

入札案件はどんなものがある?

こうしたプロポーザル型の入札は、通常より委託期間が長いうえ企業の強みを活かして参入できる案件なので、獲得できると企業の大きなPRと実績につながります。

ただプロポーザル型の入札は企画提案が必要という特徴から電子入札ではなく企画提案書を提出したりプレゼンを行ったりすることが多いです。

またオープンカウンター方式といって、少額の物品買い付けを行う簡易的な入札も電子入札から行っています。

電子入札のスケジュール

愛知県の電子入札に参加するには、入札参加資格があることを申請して証明しなければなりません。

入札参加資格を申請するタイミングとしては定時受付随時受付があります。

令和2、3年度の例

ア 定時受付
令和2年1月6日(月)から令和2年2月17日(月)まで(日曜日、土曜日及び国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に規定する休日(以下 「休日」 という。)を除く。)の午前8時から 午後8時まで
イ 随時受付
令和2年4月1日(水)から令和4年1月31日(月)まで(日曜日、土曜日、休日、令和2年12月 29日から31日まで、令和3年12月29日から31日まで及び令和4年1月3日を除く。)の午前8時から 午後8時まで

引用元:愛知県公報(令和元年11月29日)

定時受付は入札参加資格者名簿に掲載される2年間をフルで使いたい場合に行い、随時受付は定時受付に間に合わなかったり変更があったりしたときに利用します。

愛知県では随時受付も行っていますが、自治体によっては定時受付しかないケースもあるため、入札への参加を考えている場合は注意が必要です。

なお、随時受付の場合も定時受付の場合も電子入札システムから申請した後にいくつか手続きが必要であり、即座に入札参加資格が得られるわけではありません。

【随時受付のスケジュール】
○受付期間:令和2年4月1日から令和4年2月15日まで
(システム稼動時間:午前8時から午後8時まで(土・日・祝日・年末年始を除く))
○別送書類の提出期限:申請仮受付日(申請データ送信日)から7日以内必着
○名簿登載時期:毎月15日までに審査が完了した申請について翌月1日付けで登載
○資格有効期間:名簿登載日から令和4年3月31日まで

入札参加資格を得るまでに2ヶ月近くかかることもあるので、早め早めに動くのが大切です。

愛知県の入札参加資格

愛知県の入札参加資格

続いて、愛知県の入札参加資格について説明します。

愛知県の入札参加資格を申請するには以下の要件が必要です。

○地方自治法施行令第167条の4第1項(同令第167条の11第1項の規定により準用する場合を含む。)に該当しないこと

地方自治法施行令(抜粋)
(一般競争入札の参加者の資格)
第 167 条の4 普通地方公共団体は、特別の理由がある場合を除くほか、一般競争入
札に次の各号のいずれかに該当する者を参加させることができない。
1 当該入札に係る契約を締結する能力を有しない者
2 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者
3 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第 77 号)第
32 条第1項各号に掲げる者
(指名競争入札の参加者の資格)
第 167 条の 11 第 167 条の4の規定は、指名競争入札の参加者の資格についてこれを
準用する。

○次の国税及び愛知県税に未納がないこと
・法人事業者の方:法人税、消費税、地方消費税、法人県民税、法人事業税・特別法人事業税及び地方法人特別税並びに自動車税種別割
・個人事業者の方:申告所得税、復興特別所得税、消費税、地方消費税、個人事業税及び自動車税種別割

○次の届出を行っていること又は行う義務がないことを誓約することができる者
ア 健康保険及び厚生年金保険の適用事業所となったことについての関係機関への届出
イ 雇用保険の適用事業所となったことについての関係機関への届出

○「愛知県が行う事務及び事業からの暴力団排除に関する合意書」(平成24年6月29日付け愛知県知事等・愛知県警察本部長締結)及び「愛知県が行う調達契約からの暴力団排除に関する事務取扱要領」に基づく排除措置を受けていないこと

引用元:令和2・3年度 入札参加資格審査申請(物品等)のご案内|愛知県

また、それに加えて以下の要件も必要です。(以下一部抜粋)

〇資格審査を希望する営業の種類について、法令の規定により必要とされる許可・登録等を受けていること。

〇故意に虚偽の事項を申請し、又は虚偽の事項が記載された書類を故意に提出していないこと

引用元:令和2・3年度 愛知県入札参加資格審査申請要領(物品等)

「法令の規定により必要とされる許可・登録等」については、建築関係などについて下記に詳しく掲載されています。

参考:愛知県公報(令和元年11月29日)

ただそれ以外の資格については問合せしたほうが確実でしょう。

愛知県の入札に参加するための4手順

愛知県の入札に参加するための4手順

愛知県の入札に参加するためには、入札参加資格を申請する必要があります。

入札参加資格を申請するための手順について紹介します。

手続きを始める前に:手引きを入手

入札参加資格審査申請を始める前に、まず手引きを入手し、情報を整理しましょう。
やみくもに進めるより、ある程度情報を整理して道筋をつけておいたほうが確実です。

手引きには申請に必要な情報を整理するチェックシートや、手順がわかる手順書などが載っています。

まずはざっと目を通し、必要な書類や手順などをチェックしておきましょう。

別送書類やアップロードが必要な書類は申請から7日以内(土日祝含む)に送る必要があるので、先にそろえておくのがベストです。

愛知県の入札に関する手引きは以下から入手できます。

あいち電子調達共同システム:手引き書・書類

①あいち電子調達共同システムから入札参加資格審査申請を提出

手引きに従い必要書類などを準備したら、申請に入ります。

新規申請の場合は、まず申請用のIDを取得します。

申請用IDを取得したら、IDとパスワードを使ってログインし、入札参加資格審査申請を行います。

詳しくは操作マニュアルで参照してください。

②必要書類を郵送する

システム上で申請したら必要書類を別送します。
必要書類の別送はデータ申請から7日以内必着(土日祝を含む)なのでデータ入力を始める前に用意しましょう。

別送書類は法人と個人で異なります。

法人事業者
○別送書類送付書(共通審査用)
○履歴事項全部証明書
○法人税・消費税及び地方消費税の国税納税証明書(様式その3の3)
○法人県民税、法人事業税・特別法人事業税及び地方法人特別税並びに自動車税種別割の県税納税証明書
(未納の税額のないこと用)

個人事業者
○別送書類送付書(共通審査用)
○身元(分)証明書
○登記されていないことの証明書(後見・保佐・補助を受けていないことの証明)
○申告所得税及び復興特別所得税・消費税及び地方消費税の国税納税証明書(その3の2)
○個人事業税及び自動車税種別割の県税納税証明書(未納の税額のないこと用)

他、愛知県に申請する場合は、「健康保険、厚生年金保険及び雇用保険の加入に係る誓約書」「届出書」も提出する必要があります。(ややこしいですが、愛知県内の市町村や団体に送る場合と、愛知県庁に送る場合で書類が微妙に異なるのできちんと確認する必要があります。)

別送書類の詳しい入手方法等は、電子調達システム「手引書・書類」の「0-7.1 新規申請・継続申請の別送書類一覧(共通審査)」で確認してください。

③審査結果を確認する

必要書類が到着すると審査が始まり、およそ一か月で審査が完了します。
審査が完了すると「審査完了通知メール」が届くので、電子システムにログインして結果を確認しましょう。

④必要ならば追加申請を行う

審査申請が通っていたら、必要に応じて追加申請を行います。

追加申請は必須のものではないですが、登録しておくことで入札が有利に進みやすいため該当箇所があれば申請しておきましょう。

追加申請には「許可・登録等」、「契約実績」、「特約・代理店」の3種類があります。
審査結果の確認後、できるだけ速やかに(5日以内が目安)登録しておきましょう。

愛知県の入札案件の傾向

愛知県の入札案件の傾向

愛知県は全国的に見ても入札案件が多い地域です。

入札案件の多少はほぼ人口に比例する形となっており、名古屋市を有する愛知県では入札案件も多くなっています。

4/18時点で入札案件は693565件(入札が終了しているものも含む)あり、一般競争入札が232504件、プロポーザル・コンペが8078件、オープンカウンターが214873件でした。(残りは他の入札方式)

参考:NJSS 入札情報速報サービス

愛知県の入札制度まとめ

愛知県の入札制度まとめ

愛知県の入札制度をまとめました。

愛知県は入札案件も多く、これから自治体とビジネスを始めようとしている事業者の方にとっては魅力的なエリアです。

ただ愛知県と名古屋市が別システムな件は少し注意が必要ですね。

手引きが詳しくわかりやすいので、これから愛知県の入札にトライしようと思っている方はまずは手引きをしっかり読み込み、抜け漏れのないように対策しましょう。

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