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デザイン関連プロポーザルの攻略のポイント

デザインとひとことで言っても様々な種類があります。

最近よく耳にする「地方創生」という言葉。

人口減少が進む日本において、今後多くの地方自治体が消滅する可能性があると言われています。

国としても、多くの予算を投じて、この地方の経済を活性化させるべく、様々な地方創生対策を行っています。

そういった地方創生を進める中で、各自治体が様々な施策を行っていますが、それを自治体内外に広める為に必要なのがデザインです。

また、私たちの生活の中で、より円滑にスムーズに生活するための商品やツールなども、開発のコンセプトづくりから製品の完成度を高めるためのデザインも重要となります。

今回は、デザイン関連の様々なプロポーザル案件について、事例とともに攻略のポイントについてもみていきたいと思います。

事例で見るデザイン関連プロポーザル案件

事例で見るデザイン関連プロポーザル案件

まずは、どのようなプロポーザル案件があるかについて、事例とともに見ていきましょう。

「市報にいがた」デザイン・レイアウト等業務委託【新潟県新潟市】

新潟市の施策や魅力を市民に効果的に伝え、市への誇りや愛着の醸成につなげる広報誌「市報にいがた」のデザイン・レイアウト等作成業務の委託事業者を選定するためのプロポーザルです。

業務内容としては、「市報にいがた」のデザイン・レイアウト等と写真撮影で、特に高齢世代や子育て世代などのターゲットを意識した政策特集やレイアウトを取り入れる必要があります。

例えば、高齢世代向けの記事は文字を大きくしたり、子育て世代向けにはデザインをより惹きつけるものにするなどの工夫が効果的です。

参加資格には、新潟市内に本社、支社、支店又は営業所等があり、新潟市入札参加資格者名簿に登録されている必要があります。

また、受託後の事業実績や成果等の効果検証結果によっては、事業の必要性を判断した上で次年度や次々年度についても、予算の範囲内で随意契約を締結する場合があるとされており、事業が広がるチャンスもあるようです。

参考:新潟市HP「市報にいがた」

「あいづ食の陣」広報物デザイン等作成業務委託【会津若松市】

会津若松市内の飲食店や宿泊施設などが、季節ごとの地元産農畜産物の高品質・良食味を生かした商品の開発・販売を行うことにより、会津の食の魅力を発信し、その利用拡大とブランド化を通して地域活性化を図る「あいづ食の陣」の取組みをPRするために、あいづ食の陣実行委員会が発行する広報物の、効果的なデザイン等の作成を行うものです。

業務内容としては、春夏秋冬の各季節におけるテーマ食材ごとに発行するパンフレットやポスターのデザイン等の企画制作及び版下作成と、タウン誌及び新聞等のマスメディアへ出向する広告等の制作です。

プロポーザルの配点は100点満点中半分の50点が「企画提案内容」となっており、いかに事業趣旨に沿った具体的な提案がなされているか、提案内容がオリジナリティのある内容であるか、また事業の目的達成に効果的な内容であるか、などが問われます。

実際に受託者として選ばれた最優秀者は、企画提案内容で最高点を得た企業となっています。

プロポーザルに勝つ為には、評価項目を確認し、配点が高い部分について特に重点的に対策を立てることが重要となります。

地方創生において、食関連のイベントも多く実施される傾向にあります。
そういった際にデザイン関連のプロポーザルが公告されますので、チェックしておきましょう。

参考:会津若松市HP「あいづ食の陣」

マスコットキャラクター展開形およびデザインガイドマニュアル制作業務【滋賀県】

第79回国民体育大会・第24回全国障害者スポーツ大会マスコットキャラクター「キャッフィー」「チャッフィー」の基本デザインおよびマスコットが競技をしているデザインを制作し、県民や市町、企業・団体等が使用できるデザインを増やし、活用率を向上させることで両大会の周知につなげ、機運醸成に寄与させることを目的としています。

また、デザインガイドマニュアルを制作し、正しいマスコットのデザイン使用方法を定めるものとしています。

こちらも、評価項目や配点を見てみると、10ある評価項目の中の3つで100点満点中75点を占めており、この3つを重点的に対策を立てる必要があります。

  • どの競技をしているかがよくわかるデザインになっているか
  • イラストがスポーツの祭典にふさわしくインパクトがあり、魅力あるデザインになっているか
  • マスコット基本形デザインの印象が損なわれていないか

こういったマスコットキャラクターのプロポーザル案件も大きな大会などがあると公募されることも多いので、アンテナをはっておきましょう。

参考:滋賀県HP「マスコット」

矢吹町SDGs地域おこし協力隊チラシ等デザイン制作及び印刷業務委託【福島県矢吹町】

矢吹町が取り組む地域おこし協力隊について、地域の課題や可能性を「持続可能な開発目標(以下「SDGs」という)」の視点から掘り下げ、新たなビジネスや事業に挑戦する新進気鋭な枠組み「SDGsローカルベンチャー」という考えやイメージを広く発信、浸透させていき、有望な人材を獲得していくことを目的としています。

デザイン制作とは、企画立案・撮影・デザイン・コピーライト・レイアウト・編集等、デザイン制作に必要な全ての作業を含むものとされています。

こちらのプロポーザルは、自治体独自の施策にプラスしてSDGsの視点を加えたものとなっています。

SDGsとは、持続可能な開発目標とされ、2030年までに持続可能でよりよい正解を目指す国際目標です。

17のゴール・169のターゲットから構成され、発展途上国のみならず、先進国自身が取り組む普遍的なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。

今後、SDGsが絡んだプロポーザル案件も増えてくると考えられますので、押さえておく必要があるでしょう。

参考:矢吹町HP「地域おこし協力隊チラシ」

事例から学ぶデザインプロポーザルの攻略のポイント

事例から学ぶデザインプロポーザルの攻略のポイント

生活視線ロボットデザイン支援事業【神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)】

https://www.kistec.jp/wp/wp-content/uploads/boshuu_robot-design_2020_02.pdf

ここからは、具体的な事例をもとに、デザイン関連プロポーザルの攻略のポイントについてみていきたいと思います。

事例は、地方独立行政法人の神奈川県立産業技術総合研究所がここ数年実施している、生活支援ロボットデザイン支援事業です。

神奈川県では、「さがみロボット産業特区」において、これまで「重点プロジェクト」、「公募型ロボット実証実験支援事業」及び「神奈川版オープンイノベーション」の取組みにより、生活支援ロボットの研究開発を支援してきています。

支援対象分野としては、介護・医療、高齢者などへの生活支援、災害対応、農林水産、インフラ・建設、交通・流通、観光、犯罪・テロ対策等を含む生活支援ロボットとなっています。

こちらは、少し特殊で、まず開発企業向けにロボットデザインテーマが募集され、その後、デザイナー向けに支援候補企業・デザイン事業者のマッチングが実施されプロポーザル審査へと進みます。

今回は、デザイナー向けのデザインプロポーザルを中心に解説します。

では、攻略のポイントについてみていきましょう。

参考:神奈川県立産業技術総合研究所「ロボットデザインテーマ」

ポイント① プロポーザル募集要項を読んでみよう

業務内容としては、「令和2年度支援候補ロボットデザインテーマ一覧」からテーマを選択し、支援対象者の開発コンセプト、ユーザーニーズ等を想定したうえで、売れる商品とするための総合的なデザイン支援業務を提案する、とあります。

令和2年6月4日に支援候補となるロボットデザインテーマの概要が公表されるので、支援したいロボットデザインテーマについて、支援対象者申出書を提出する必要があります。

最終的に、支援対象者が、自社のロボットデザインテーマに企画提案できるデザイン業者(テーマごとに1社)を選定し、選定された場合のみ企画提案への応募が可能となります。

ここで注意が必要なのは、あくまで支援対象企業とのマッチングにおいて無事選定された場合のみ、プロポーザルに進むことが出来るので、場合によっては、複数のテーマへの提案も検討した方が良いでしょう。

無事選定されれば、プロポーザルに臨むことが出来ます。

参考:令和2年度生活支援ロボットデザイン支援事業 「委託業務に係るプロポーザル募集要項」

ポイント② 選考方法及び評価項目の確認は必須!

どのプロポーザル案件においても重要なのが、選考方法や評価項目の確認です。

こちらは、開発企業とデザイン事業者で協力してプロポーザルに臨む必要があります。
お互いの共同作業に対するコミュニケーションや実施体制は最低限整えておきましょう。

デザイン事業者として、特に配点が高いのは、「デザイン開発にかかる考え方・方針の妥当性」「過去の実績の優位性」です。

開発商品に関する技術的な特徴や、競合商品に対する優位性、消費者視点の開発内容であるかなどが問われます。

また、過去の実績としても、十分な実績と経験が本事業のデザイン開発に有用であるかなどが重要となります。点数を取るポイントは、評価項目及び評価内容に記載されている順に企画提案書を構成しプレゼンすることです。

参考:生活支援ロボットデザイン支援事業委託業務「審査項目及び評価内容」

ポイント③ 過去の同様案件のプロポーザル結果を確認

過去の案件についてみてみましょう。

平成27年度に採択されたテーマは、「空圧式足首可動域改善補助装置の開発」、平成28年度採択テーマは、「介護施設向け集中管理型見守りシステムのシステムデザイン開発」と、リハビリや介護に関する開発でした。

昨年度については、独居者支援用の光制御ロボットの開発であったり、比較的高齢者を対象とした事業が選ばれています。

デザイン事業者として選定されている企業は、必ずしも神奈川県下の企業だけではないので、得意なテーマが候補にある場合はチャレンジする価値はあります。

デザインプロポーザルまとめ

デザインプロポーザルまとめ

SNSの流行や通信環境の向上により、今回みてきた広報誌やチラシなどの紙媒体に加え、デジタルや産業用商品の開発など、今後デザインの幅も広がっていくと思われます

プロポーザルに臨んだことのない企業も、プロポーザルにおけるポイントを押さえてさえいれば、勝つチャンスはあります。

各自治体でも、地域の課題解決のため、地域おこしにおいて、多種多様なデザインを必要としており、外部委託を進めていくと想定されます。

これまで自治体と仕事をしてきていない会社も、ぜひ今までの営業範囲を広げて、国や地域の課題解決に自社のデザインの力を発揮していただきたいと思います。

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