プロポーザル

「プロポーザル」と「コンペ」の違い 〜自治体は企業をこうして選ぶ〜

自治体が物を買ったり、地域のために実施する事業は、地域住民から預かっている大切な税金が元手。

だからこそ、物を買ったり事業を発注したりする企業を、自治体の中で、誰が、どのように選んだのか。

選び方に公平性や透明性、妥当性が求められます。

税金をお預かりしている立場として、選んだ結果に説明責任を伴うわけです。

そうすると、担当職員の個人的な感覚で、

「この会社の製品がカッコよくて好きだから頼みました」

・・・こんなことは許されません。

自治体は、税金を収めた側からの視点、つまり誰もが納得するフェアな方法で、企業を選ぶ必要があります。

では、自治体はどんな方法や考え方で、発注先の企業を選んでいるのでしょうか。

自治体の発注先の選び方3つ

自治体のどんな部署にも共通の選び方は、多くの場合次の3つ。

競争入札

まずは、一番価格が安い企業。

「競争入札(きょうそうにゅうさつ)」と呼ばれる方法です。

みんながわかりやすく、納得できる選び方ですよね。

プロポーザル

2番めの方法は、自治体が求める製品やサービス、事業について提案を求め、提案内容のほか、方針、実施体制、実績なども含め、総合的に優れていると判断できる企業。

これが「プロポーザル」

カタカナではなく、企画提案競技などと呼ぶ自治体もあります。

企業選びの時に価格が安いというだけで決めてしまうと、安かろう・悪かろうになってしまうことも。

大切な税金を投じた甲斐がなくなってしまいますよね。

これこそ、まさに「税金の無駄遣い」。

だから、価格だけではなく、様々な面から企業を評価するわけです。

総合評価落札

そして、最後3番目の方法が、「総合評価落札方式(そうごうひょうからくさつほうしき)」

提案などの総合力を評価した上で発注先を数社に絞り込み、残った数社の中で一番安いところを選ぶ方法。

いわば、競争入札とプロポーザルの「合わせ技」です。

「プロポーザル」と「コンペ」の違い

さて、ここまで読んだ多くの方が、

あれ?

コンペは?

こんな疑問を感じていらっしゃるのではないでしょうか。

コンペも、提案で評価する方法じゃなかったっけ?

そうです。

コンペも、提案で評価する方法です。

だったら、プロポーザルとコンペ、どこがどう違うの?

これ、自治体営業の初心者だけではなく、ベテラン自治体営業マンでさえ、きちんと違いを答えられる人は少数派。

プロポーザルとコンペの違いはこう。

コンペとは、主に製品や構造物や建築物などの設計について、「提案」そのものを評価して決める方法。

工事の発注先を決める際、設計案を評価するのによく取られる方法です。

建設・土木関係の領域で多いですね。

一方、プロポーザルは、製品やサービス、事業などについて、「提案」だけではなく、事業実施方針、実施体制、実績、地域貢献度などを含め、「提案者」を総合的に評価して決める方法。

コンペは、「提案」を評価。

プロポーザルは「提案者」を評価。

これが、コンペとプロポーザルの違いです。

実は、プロポーザル案件の受注を目指す時には、この違いがわかっているかどうかがとても大切。

プロポーザルはコンペと同じ、と考えていると、「素晴らしい提案をしなければ!」と提案の中身の充実だけに注力してしまいがち。

自治体が実はとても重視している実施体制や、事業実施方針などの部分が手薄になってしまいます。

そうすると、せっかく提案の内容が素晴らしくても、その他の部分で評価が伸びず、あえなく敗退してしまうというわけです。

分かりにくかったり、民間では見慣れない言葉が飛び交う、自治体ビジネスの世界。

正確に意味を知っておきたいものですね。

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