兵庫県の入札に参加したい!入札手続きや注意点など徹底解説

人口規模も大きく、魅力的な自治体ビジネスが期待できる兵庫県。
入札への参加を検討している企業も多いかと思いますが、事前に過去の入札結果や事前準備を把握しておくことが欠かせません。
事前に調べておくだけでも、落札される可能性がより高まるからです。
そこで今回は兵庫県の入札参加を検討される方向けに、入札における重要ポイントを解説します。
- 兵庫県の入札傾向を理解しやすくなるには?
- 理想的な入札案件はどう探せばいいのか?
- 入札準備を早めるには?
などをまとめました。
兵庫県の入札に参加される場合は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
兵庫県の入札の傾向をつかむには?
地方自治体にどのように提案すれば、落札できるのでしょうか?
現在、地方自治体では価格だけでなく、品質も比べながら落札者を選ぶ方式を採用しています。
この際、入札を募集する地方自治体の本当の目的を理解することが重要。
そのためにはまず、地域の特徴を確認する必要があります。
その理由を次で詳しく見ていきましょう。
地域の特徴と入札の関係
地方自治体の仕事は、集めた税金で「地域の問題を解決すること」。
そして地域の問題を解決するために、「どんな方法でいくらお金を使うか?」を最終的に了承するのは、地域住民です。
知事や入札担当者は、あくまでも地域住民の代理。
入札を募集する本当の理由を知りたい場合は、まず地域の問題を知ることが重要です。
地域の問題を知るには、入札内容や過去の結果を見るのがもっともおすすめです。
その理由は「問題となりやすい地域の特徴が反映されているから」。
次で詳しく解説します。
入札内容や過去の結果から地域の問題を把握できる理由
実は地方自治体とひとことで言っても、地方自治体がそれぞれ抱える地域の問題は大きく違います。
なぜなら、「地域の特徴」が異なるから。
そして、地域の問題を知るためには、まず「地域の特徴」を把握することが重要です。
「地域の特徴」とは具体的に、
- 地形や気候
- 少子高齢化の進み具合
- 主要産業
- 地域文化や地域の歴史
などです。
これらが複雑に組み合わさり、他の地域にはない独自の特徴があらわれるのです。
入札はそもそも、地域の課題を解決するもの。
結果として、「地域の問題を解決するための入札」にも、地域の特徴が影響しています。
そのため地方自治体の入札に慣れた企業であっても、初めて入札する際には戸惑ってしまうことが少なくありません。
入札傾向を読み解くには、「地域の問題」とその背景となる「地域の特徴」を調べることをおすすめします。
入札傾向を具体的に知るには?
入札傾向を知り、提案の参考にするにはどうすれば良いのでしょうか?
代表的な方法は次の2つ。
- 知事の発言や、地方自治体の計画をチェックする。
- 過去の入札結果を直接チェックする。
具体的な入札傾向を知りたい場合は、「過去の入札結果」をおすすめします。
実際の入札結果をみると、次の重要情報があるからです。
- 具体的にどのような発注が行われているのか?
- どのようなライバル事業者がいるのか?
- 落札した事業者の特徴は?
- 落札した理由は?
これらの情報があれば、より良い提案を作成することができそうですね。
兵庫県の入札結果を調べてみよう
地域の特性を理解して、過去の入札結果を調べることで、地方自治体の入札傾向が理解しやすくなることをお話しました。
それでは、実際に兵庫県の入札結果を探してみましょう。
兵庫県の入札結果は、兵庫県の公式サイトから調べることができます。
(出典 兵庫県)
右上の「県政情報・統計」をクリック。
(出典 兵庫県)
スクロールして便利ナビ「入札・公売情報」をクリック。
注意点として、入札結果は、部署ごとに次のように分かれています。
部署 | 情報のある場所 |
①兵庫県知事部局 | 公式サイト、入札情報サービス |
②兵庫県警・兵庫県教育委員会 | 公式サイト |
それではひとつひとつみていきましょう。
兵庫県知事部局の入札結果
(出典 兵庫県)
さらに、①兵庫県知事部局の中でも、入札内容や担当局によって次のように分かれています。
入札内容の分類 | 情報のある場所 |
①-1 工事・設計
(県土整備部、農政環境部、企業庁関連) |
入札情報サービス |
①-2 物品、委託・役務、工事・設計、その他 | 公式サイト |
工事・設計の入札件数が特に多い県土整備部、農政環境部、企業庁関連の入札は、入札情報サービスで検索できます。
①-1 工事・設計(県土整備部、農政環境部、企業庁関連)
先ほど開いた「入札・公売情報」のページを開いてください。
「入札情報サービス(県土整備部、農政環境部、企業庁関連)」をクリック。
(出典 兵庫県)
「入札結果」をクリック。
検索欄が出てきますので、条件を入力し検索してください。
①-2 物品、委託・役務、工事・設計、その他
それぞれクリックすると、入札結果がすでに一覧になっています。
気になるものをご覧ください。
兵庫県の県警・教育委員会の入札結果
先ほど開いた「入札・公売情報」を下にスクロールし「その他の入札情報」を見ます。
(出典 兵庫県)
兵庫県警、兵庫県教育委員会それぞれの入札情報の入り口があります。
入札結果が一覧になっていますので、気になるものを参考にしてみてください。
現在募集中の兵庫県の入札案内はどこにある?
入札結果と同じく、入札案内も部署ごとに分かれています。
部署 | 情報のある場所 |
①兵庫県知事部局 | 公式サイト、入札情報サービス |
②兵庫県警・兵庫県教育委員会 | 公式サイト |
それぞれ見ていきます。
兵庫県知事部局の入札案内
(出典 兵庫県)
①兵庫県知事部局の中でも、入札内容や担当局によって、次のように分かれています。
入札内容の分類 | 情報のある場所 |
①-1 工事・設計
(県土整備部、農政環境部、企業庁関連) |
入札情報サービス |
①-2 物品、委託・役務、工事・設計、その他 | 公式サイト |
工事・設計の入札件数が特に多い県土整備部、農政環境部、企業庁関連の入札は、入札情報サービスで検索できるようになっています。
①-1 工事・設計(県土整備部、農政環境部、企業庁関連)の入札案内
「入札情報サービス(県土整備部、農政環境部、企業庁関連)」をクリック。
(出典 兵庫県)
ここに3つの入札案内があります。
入札案内 | 内容 |
発注見通し | まだ正式に決定していないが、あらかじめ公開される入札の概要一覧です。 |
入札公告 | 現在、公募中の入札案内です。 |
指名競争 | 指名競争入札、随意契約で、すでに兵庫県から指名を受けた事業者のみ情報をみることができます。 |
この中で「指名競争」は、すでに兵庫県から指名された事業者のみアクセスできます。
「発注見通し」と「入札公告」は、誰でもチェックすることができます。
検索欄もほぼ同じ。
入札参加のチャンスを広げるためにも、ぜひ「発注見通し」と「入札公告」をチェックしてみてください。
兵庫県の県警・教育委員会の入札案内
(出典 兵庫県)
これは入札結果と同じ場所にありますので、クリックして一覧表などを確認してみてくださいね。
※この他にも、入札案内のNJSS入札検索情報サービスを利用する方法もあります。
兵庫県の入札で必須の事前準備は?
ここまでお伝えした情報をもとに、すでに条件にぴったりあった理想的な入札案件を見つけた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし注意点があります。
理想的な入札案件に出会ったからといって、すぐに入札に参加できるわけではないのです。
次の3つの事前準備が必要です。
✔︎ 準備1. パソコンやネット環境とICカード
✔︎ 準備2. 競争入札参加資格 ✔︎ 準備3. 利用者登録 |
それでは、ひとつひとつ説明しますね。
※事前準備には兵庫県独自の方法もあるので、必ず兵庫県の規則や操作マニュアルを確認してください。
※システム変更や規則の改正などの可能性もあるので、必ず最新版のマニュアルを見ましょう。
準備1. パソコンやネット環境とICカード
兵庫県の電子入札に参加するために、兵庫県が推奨するパソコン環境やネット環境が必要です。
例えば、パソコン環境は、
- CPU
- メモリ
- ハードディスク
- ディスプレイ
- ICカードを接続できるインターフェース
- CD-ROMドライブ
- OS
などです。
ここで一番注意するのはICカード。
ICカードは、入札参加者の個人証明のために必要なものです。
ただ用意するだけでなく、兵庫県の指定した方法で個人証明として使えるように作業しなければなりません。
また、以前利用できたとしても期限が切れていることもあるので、事前確認を忘れないようにしましょう。
※内容が変更になった場合、すぐに変更作業が必要になることもあります。
※パソコン環境やネット環境、個人証明として利用するICカードについての指定は、変更される可能性があります。
常に最新版のマニュアルを確認して作業してください。
準備2. 競争入札参加資格
最も準備に時間がかかるのは、この競争入札参加資格をとること。
それは以下のような理由があります。
- 事業者の規模や状況に応じて提出する書類が違うことがある。
- 公的証明書を揃える必要がある。
- 競争入札参加資格申請の受付期間が決まっている。
- 審査に時間がかかる。
- 複数の競争入札参加資格が必要なことがある。
特にまだ慣れないうちは、書類を書いたり証明書を揃えたりすることが難しいかもしれません。
そもそも、競争入札参加資格はなぜ必要なのでしょうか?
本来なら、全ての事業者が平等に競争入札に参加できるはずです。
しかし、最も安い入札額を提示したからと採用し、事業者が契約を達成できなかった場合、地方公共団体は大きな損害を被ります。
そのため、「競争入札参加資格」の審査で、「落札・契約した後に、ちゃんと契約内容を達成できるかどうか?」を調べるのです。
競争入札参加資格については、先ほど開いた兵庫県公式サイト「入札・公売情報」から確認できます。
(出典 兵庫県)
意外と時間がかかってしまうので、準備は早めに始めましょう。
準備3. 利用者登録
兵庫県の電子入札システムを利用する場合は、IDパスワードを使って利用者登録を行う必要があります。
※最新版のマニュアルを確認の上、作業を進めてください。
まとめ
今回は、兵庫県で自治体ビジネス開拓を検討中のみなさまに向けて、入札について説明しました。
兵庫県の入札に参加で注意することは、次の3つ。
- 〆切や、システムの稼働時間、窓口が開いている時間に注意する。
- 意外と時間がかかってしまうため、事前準備は早く始める。
- 最新版のマニュアルや様式を確認する。
思ったよりも準備や審査に時間がかかってしまうため、時間に余裕を持った準備をおすすめします。