佐賀県の入札に参加したい!入札手続きや注意点など徹底解説

目次
はじめに
佐賀県で、自治体ビジネスを考えている方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
初めて佐賀県の入札に参加する場合、様々な疑問が出てくると思います。
そこでここでは、
- 佐賀県の入札に参加してみたいけれど、傾向を知るにはどうしたらいいのか?
- 佐賀県の入札情報はどうすれば調べられるのか?
- 入札の流れや、入札に参加するための条件は何か?
について徹底解説します。
佐賀県の自治体ビジネス拡大のために、是非この記事をご利用ください。
佐賀県の入札の傾向を知るには?
佐賀県の入札の傾向を知るにはどうすれば良いのか?
一番佐賀県の入札傾向が現れるのは、過去の入札を調べることです。
地方自治体には、その地域特有の課題があります。
例えば人口減少問題や、台風・水害対策、観光産業支援などです。
その課題を解決するために選挙で選ばれた知事や議員がプランを作り、県庁など官公庁はプランを実現するために必要な物やサービスを購入しています。
そのため佐賀県にも佐賀県の事情に応じた課題があり、入札案件にその傾向が現れることも少なくありません。
実際に過去の入札を調べてみると、例えば
- 具体的にどのような発注が行われているのか?
- どのようなライバル事業者がいるのか?
- 落札した事業者の特徴は?
- 落札した理由は?
など、入札をする上でとても重要な情報が含まれています。
入札結果はどこにある?
入札結果に重要な情報が含まれているとはいえ、どこを調べれば良いのでしょうか?
それは「佐賀県庁公式サイト」です。
①1
(出典 佐賀県)
まずは佐賀県庁の公式サイトを開き、「しごと・産業」をクリックします。
(出典 佐賀県)
スクロールし、「入札・補助金・公募事業」の入札を開きます。
(出典 佐賀県)
入札結果を調べる場合、以下2つの入り口があります。
入り口 | 内容 |
【1】「建設工事関連 入札制度等」の「入札結果・発注見通しほか」 | 建設工事の入札に関する統計データ |
【2】「電子入札」 | 個別の入札結果 |
1つずつ詳しく見ていきましょう。
【1】「建設工事関連 入札制度等」の「入札結果・発注見通しほか」
(出典 佐賀県)
ここでは入札の発注見通しなどとともに、建設工事の入札について統計データでまとめられています。
【2】「電子入札」
個別の入札結果を見るには、「電子入札」の方を開く必要があります。
(出典 佐賀県)
「電子入札」を開くと佐賀県電子入札システムが出てきますので、入札結果については左側の「情報公開システム」を開きます。
※システムの利用時間が「6:00〜23:00」となっていますので、閲覧時間には注意しましょう!
(出典 佐賀県)
「情報公開システム」を開いてください。
(出典 佐賀県)
ポップアップウインドウが出てきます。
調べたい条件をプルダウンメニューから選び、「工事」「コンサル」「物品・役務」のうち、調べたい項目を選びます。
ここでは、「工事」について開いてみましょう。
(出典 佐賀県)
「入札・契約結果情報の検索」をクリックします。
(出典 佐賀県)
調べたい条件を選び、右上の「検索」ボタンをクリックすると入札案件をチェックできます。
入札に参加する前の情報収集としてご活用ください。
入札結果の読み方
佐賀県が公開している入札結果には、入札傾向を分析するための重要な情報が含まれています。
例えば、
- どのような事業者が入札しているのか?
- 落札したのはどの事業者なのか?
- その入札案件で、落札できる上限価格や下限価格なのか?
などです。
これらを通して入札傾向についてより深く理解でき、落札・契約に繋がる方法が見つけ出しやすくなります。
入札結果の一覧表には、専門的な行政用語が使われているので、少しわかりにくく感じるかもしれません。
そこで、ここでは「工事」の「入札・見積結果情報閲覧」を例に、入札結果の読み方をまとめてみました。
※物品、委託など分類によって少し表現が違う場合があります。
項目 | 内容 | 例 |
開札結果 | この入札に関して、落札者が決まり終わったのか、それとも決まらずに入札が終了したのかについて書かれています。 | 落札者決定 |
年度 | 西暦の年度について書かれています。 | 2020年度 |
工事名 | この入札案件について佐賀県庁でつけられた名前です。 | 00整備 第0000000-000号 〇〇〇〇校舎改築工事 |
契約管理番号 | この入札案件についてのシリアルナンバーです。 | 00000000000000 |
入札方式 | どのような方法で入札されたのか書かれています。 | 条件付き一般競争入札 |
工種 | 佐賀県の分類です。 | 建築一式工事 |
落札方式 | 落札者をどのような方式で選んだのかについて書かれています。 | 総合評価 |
工事場所 | 実際に工事が行われた場所です。 | 〇〇市 |
開札日時 | 入札を開札した日時です。 | 2020/06/11 10:08:00 |
予定価格(税抜) | 落札における上限価格です。 | -円 |
基準評価値 | 佐賀県であらかじめ決めた入札の評価基準です。 | – |
設計額又は見積額(税抜) | 佐賀県側が入札の上限価格や下限価格を決めるための金額です。 | -円 |
調査基準価格/最低制限価格区分 | 調査基準価格をとるのか、最低制限価格をとるのかについての区分です。 | 調査基準価格 |
調査基準価格(税抜)/最低制限価格(税抜) | 落札価格が安すぎる場合、品質が保てない可能性があるため調査をしたり制限をしたりします。その価格です。 | -円 |
等級等 | 佐賀県で作られた等級です。 | A級 |
県内、県外等区分 | 佐賀県内の地元企業かどうか書かれています。 | 佐賀県内に建設業法第3条に規定する本店を有する建設業者であること。 |
添付ファイル | この入札に関する添付ファイルです。入札によって違いがあります。 | 評価点一覧表 |
課所名 | この入札案件を担当した課や出先機関です。 | 〇〇部 〇〇課 |
備考 | この入札について備考がある場合はこちらに書かれます。 | ********* |
この他には、
- 入札した事業者名
- 入札価格
- 落札した事業者名
なども書かれています。
また入札で落札者が決まらなかった場合くじになることがあり、その情報も記載されています。
入札を検討している際は、是非これらの入札結果を参考にしてみてください。
現在募集中の佐賀県の入札案内はどこにある?
現在募集されている入札情報や、今後予定されている入札情報を集めたい場合、次のふたつの方法があります。
- 佐賀県庁舎や出先機関をまわり、各担当課で聞いてみる。
- オンラインシステムで調べる。
方法としては、2.のオンラインシステムを活用する方が、楽に調べることができます。
(出典 佐賀県)
先ほど、入札結果の検索のために開いた「入札」のページを開いてみます。
入り口 | 内容 |
【1】
入札(建設工事関係) 入札(庁舎等の維持管理業務委託) 入札(その他委託業務) 入札(物品調達) 入札(県有財産売却等) 入札(その他) |
佐賀県庁の課や出先機関ごとの入札案内文をひとつひとつ挙げています。 |
【2】電子入札 | 佐賀県電子入札システムで一括検索します。 |
例として、入り口【1】の「入札(庁舎等の維持管理業務委託)」を開いてみましょう。
(出典 佐賀県)
このように、入札案内の日付ごとにアップされています。
次は、入り口【2】の「電子入札」を開いてみましょう。
こちらは佐賀県電子入札システムで、一括検索ができます。
※現在、新システム移行中ですので、システム切り替えにご注意ください。
(出典 佐賀県)
左側の「情報公開システム」をクリックしてください。
(出典 佐賀県)
上記のページが出るので、今度は中央にある「情報公開システム」をクリックしてください。
(出典 佐賀県)
「工事」「コンサル」「物品・役務」の中から、該当する項目を選んでください。
(出典 佐賀県)
「発注情報の検索」が出てきます。
(出典 佐賀県)
「発注検索情報」で、条件を選んだり入力し、右上の「検索」ボタンを押してください。
佐賀県の入札の流れ
佐賀県の入札はどのような流れで進むのでしょうか?
そもそも入札は、次の原則を守るために作られた制度です。
✔︎ 競争性
✔︎ 透明性 ✔︎ 公平性 |
入札は、国の法律や佐賀県の条例や規則などで決められている方法で進められます。
主に、
- 一般競争入札
- 指名競争入札
- 随意契約
の3つです。
※入札案件により少し変更されることがありますので、ご注意ください。
ここでは代表的な「一般競争入札」について説明します。
①競争入札参加資格申請を行う。 | 入札に参加するためには、入札に参加するための一定の基準を満たす必要があり、そのために審査が行われます。 |
②入札の公告をする。 | 参加者を募ります。 |
③入札する。 | 入札参加者が、金額や条件などを記載し入札します。 |
④落札者を決定する。 | 入札の中から、最も条件の良い事業者を落札者とします。落札者の選び方は、あらかじめ決められた通りに行います。 |
⑤契約をする。 | 佐賀県と落札者が契約します。 |
※入札の流れも、入札案件によって少し変更される可能性があります。
※ひとつひとつの案件の流れを確認しましょう。
佐賀県の入札に必要な事前準備
佐賀県の入札案内の中で良い案件を見つけた場合、すぐにでも入札に参加したいと思われるかもしれません。
しかし、入札に参加する前に、次の2つの事前準備が必要です。
✔︎ パソコンとネットワーク環境、ICカードの準備
✔︎ 入札参加資格の取得 |
ひとつひとつ解説します。
準備1,パソコンとネットワーク環境、ICカードの準備
佐賀県の入札システムを使って入札に参加するには、そのシステムに適したパソコン環境、ネットワーク環境が必要です。
個人識別のためにICカード、そしてICカードリーダーを用意しなければいけません。
※パソコン環境やネットワーク環境、ICカードについては、佐賀県により細かな変更が行われる可能性があります。
※入札準備を進める前に、最新のマニュアルで確認しておきましょう。
準備2,競争入札参加資格の取得
佐賀県の入札に参加するためには、事前に審査を受ける必要があります。
具体的には、「もしも入札で落札し契約しても、その契約を達成することができる能力があること」を確認するためのもの。
審査のポイントは、佐賀県の基準を満たしているかどうかです。
そして競争入札参加資格の審査には様々な書類を提出する必要があり、案件や企業の規模によって異なります。
その都度最新の情報を確認しながら、なるべく早めに準備しましょう。
※制度変更があるかもしれませんので最新版のマニュアルを確認することをおすすめします!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
地方自治体は過去の実績を重視する傾向があります。
佐賀県の入札に参加して業績を作ることは、佐賀県だけでなく、その他の自治体へのビジネスの可能性を広げるのです。
注意点としては、入札参加には事前準備が必要であること。
✔︎ パソコンとネットワーク環境、ICカードの準備
✔︎ 入札参加資格の取得
書類集めや慣れない作業も多いため、意外と時間を要するかもしれません。
是非とも早めの準備をおすすめします。